HOLOT 小説 0.プロローグ
0.プロローグ
夕方、公園のベンチに座り込んでいる。
スロットで遊び過ぎて全財産をつぎ込んでしまった。
明日からどうやって生きていこう。
気がつくと同じベンチにスーツを着て黒い覆面をかぶった男が座っている。
「私とゲームをしませんか?」
ぼそっと男が話し始めた。
「あなたと私、もしくはあなたと私達三人と勝負でもかまいません」
よくみると、スーツの男は3人座っている。
いつのまにかベンチも4人掛けに伸びている。
「何のゲームをするんですか?」
「あなたが失うものはなにもありません、やりませんか?」
「しかし、、、」
瞬く間にベンチはカジノのチェアに、目の前にはポーカーテーブルが広がり、手には葡萄酒と二枚のカードが。