ホロット小説 3.ホロットはチーズによる殺し合い
3.ホロットはチーズによる殺し合い
「ところでホロットとはなんですか?」
「夢から現実へと自分の意思で出る事をホロットといいます。」
「具体的に言うと、決断の際に二枚の手札を両方オープンにすることで、夢から出る意思表示をします」
「その際金貨を1枚夢から現実へ持ち帰れます。」
「決断の際、両方とも裏のままでステイした場合、それは夢に残る意思表示です。」
「片方のカードをオープンした場合は夢に残る意思表示と共に、オープンにされたカードの効果が発揮されます」
「しかし、チーズには気をつけなければなりません。」
「チーズ?」
「もし、あなたがチーズをオープンした場合、あなたは夢の中に残っている一人のプレイヤーに毒を盛ることができます。一枚のカードをコールし、そのカードをそのプレイヤーが隠し持っていた場合、そのプレイヤーは中毒を起こし、現実世界に引き戻されます。金貨はもらえません。」
「ちょっと待って下さい、それじゃぁ、ホロットしないと、常にチーズの中毒の危険性があるということですか?」
「そうです。まず、必ずしもオリーブが出てくるとは限りません。そして出てきたとしても、チーズで毒を盛られる可能性があります。それでも、あなたは夢の中に残りますか?それともホロットして一枚の金貨を選びますか?」